ペットも人と同じように弔うことの意味

愛するペットを失ったら

昨今、犬にしても猫にしても家の中で飼われることが大半で、家族としてとても大切にされています。
余りにも大切にしすぎて、亡くなったあと何も手に付かないペットロス症候群に陥る人すら出るほど、彼らは飼い主に、見返りを求めない愛情を全身全霊で与え、そして人よりもはるかに短い一生を終えて天国へ旅立っていきます。
人間同士の付き合いは、時に腹の探り合いがあったり、本音と建前を使い分ける必要があったりと、非常に疲れるものですが、動物相手だと素の自分でいられます。

そして、その素の自分をあるがまま受け入れてくれるところが、動物たちが愛される一番の理由です。
愛した以上に愛してくれ、笑いと喜びを与えてくれた彼らがその一生を終えたときに、くれぐれも悲嘆の淵に沈み込んでしまわぬよう、きちんとお葬式を行って、気持ちの整理をつける必要があります。
仏教においては、亡くなった人のことをいつまでも嘆き悲しんでいたら、その人が心配して、なかなか冥土への旅へ出られず、いつまでもこの世をうろうろしてしまうと言われますが、愛犬、愛猫たちもそうだと言われています。

本当のところは誰にも分かりませんが、愛するペットを失った時、人と同じように嘆き悲しんだなら、お葬式を行うことで救われます。

動物病院で相談を

今の時代、フィラリアの予防薬を投与してもらったり、ケガや病気をしたら動物病院へ連れていくのが当たり前ですので、ほとんどの場合、かかりつけの動物病院があり、お世話になった獣医師の先生がおられるでしょう。
愛犬、愛猫が亡くなったときには、動物病院に相談し、どこに弔うのがいいか尋ねるのがお勧めです。

どこに愛犬や愛猫を弔ったらいいかわからないけれど、保健所に連絡して引き取ってもらうのは抵抗があるという人は、ぜひ動物病院で相談しましょう。
いくつか知っていて教えてくれますので、その中からここがいいと思うところを選び、電話で連絡し、お葬式を行いたいと伝えます。
そうすれば、葬儀の準備として必要なことを教えてくれたり、あるいは尋ねられたりしますので、前もって用意することができます。

中には、どうしても休みが取れないという場合もあるでしょうから、その場合は日にちを決め、亡骸を引き取りに来てもらい、火葬したのち、お骨にして持ってきてもらえます。
お骨を保管する気がなければ、火葬ののち、すぐに埋葬してもらうこともできます。
その場合は、共同墓地への埋葬、もしくはお墓を買って埋葬のどちらかになりますので、そのあたりもきちんと決めておく必要があります。

人のお葬式と違って、ペットが亡くなったからといって仕事を休むわけにはいかないという人がほとんどでしょうから、とりあえず火葬してお骨を持ってきてもらい、その後、お墓を買うか、共同墓地に埋葬してもらうかを考えるといいでしょう。

参列できるのが一番

愛犬、愛猫を失ったことをしっかりと受け止めるのが、ペットロス症候群に陥ることを防ぐ一番の手段です。
そのための手段としてお葬式を行うというのは、人と変わりないといえるでしょう。

棺には、愛犬、愛猫が好きだったものを入れてやり、読経の中、火葬が行われます。

お骨上げを待つ時間、お骨を拾うこと、骨壺を供養塔に置き、そこで僧侶による読経を聞くこと、これらすべてのことが、かわいかった愛犬、愛猫との別れを実感させてくれます。
もう二度と会うことはできないけれど、最後のお弔いをしっかりしてやれたという事実は、心を慰め、気持ちを切り替える役に立つはずです。
人に人生最期のセレモニーが必要なのは、尊厳を示すという意味もあります。
愛犬、愛猫に対しては、我が家に来てくれて、うちの子になってくれてありがとうという、感謝の気持ちを示すためではないでしょうか。

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